統一研修会にて、見田村先生の“事業承継のポイント&税務の盲点”の講義を受けました “日々是期限“の重要性
昨日は、税理士会の統一研修会でした。
講師は税理士見田村元宣先生で、テーマは“事業承継のポイント&税務の盲点“でした。
実務でよく勘違いしがちな箇所について、実際の裁決と今後どう取り組むべきかをわかりやすく解説してくださいました。
そこそこ分厚いレジュメでしたが、さらに追加された超最新情報は終了後無料ダウンロード&音声も無料プレゼントというありがたいおまけ付き。また予定時間の5分前に終わる、という完璧な段取りで、その点もほんとに素晴らしかったです。
細かい内容は割愛しますが、印象に残ったことばを3つ覚書します。
節税よりも争わない対策を!
ご自身の経験?をもとに、研修が始まってすぐにおっしゃった言葉です。
どんな税法でもそうですが、節税を1番の目的にしてしまうと、その会社や家族にとって幸せな結果になりません。
たしかに払う税金は少ないに越したことはないですが、それによって無理な行動をとって争いが起こっては本末転倒です。
そのあとの講義でも、よく知られた節税策での思わぬ落とし穴を沢山教えていただき、今後見誤らないように気をつけねば(聞けて良かった…)と心底思いました。
日々是期限
禅語で、“日々是好日”という言葉があり、お茶会の掛け軸でもよくかけられています。リンク先からの引用ですが、
日々是好日とは、そんなこだわり、とらわれをさっぱり捨て切って、その日一日をただありのままに生きる、清々しい境地です。たとえば、嵐の日であろうと、何か大切なものを失った日であろうと、ただひたすら、ありのままに生きれば、全てが好日なのです。
一方、“日々是期限“ですが、こちらはおそらく見田村先生の造語です。
今後、事業承継税制が拡充されるという記事が読売新聞で紹介され、それに基づき説明をくださいました。贈与税・相続税の納税猶予が事業承継することを前提に、継続届出書を期限内に提出し続けていけば、2代目、3代目、…と延々と納税猶予がなされるとのことです。
素晴らしい法律で、活用しがいがあります。ただ、継続届出書を出し忘れるととんでもないことになります!
贈与税はまだ提出期限が毎年3月15日なので、ある程度提出期限も揃うのですが、問題は相続税です。
相続開始日は、当たり前ですが皆さんバラバラです。そこに
・事業承継をする期限(相続開始後5カ月以内に代表権を有すること)、
・さらに相続開始前に役員でないといけない、
の条件があり、
・それぞれの書類の提出期限がバラバラ、です。1年を経過するごとの日、5月を経過するごとの日、3年を経過~、3月を~、となっています。
私はもうギブアップしました…。そして遅れると、期限から2カ月で猶予が終わってしまい猶予された税金を一気に支払わないといけなくなります。もし税理士が忘れて損害賠償となったら、確実に破産してしまいます。
1件だけでも込み入ってますが、さらに複数の相続案件を抱えていたら、毎日のように何かの提出期限があると思ってスタンバイする必要があります。
よって、“日々是期限”となります…。月末、とか10日とか決まってないのでほんとややこしい…。自分の誕生日は忘れても、提出期限は絶対忘れるわけにはいきません。
どこまでざっくりできるか
裁決事例において、税理士側としては合理的に見積もったつもりでも中には
「それよりもこういう方法できちんと調べるべき」と言われることがあります。
正直、そこまでできるか!と思える非現実的な答えも結構あります。ある程度ざっくりすることも大事で、そしてその方法をとった根拠になる裁決事例等を探しておくとベターです。
以上です。また少額資産のことなど、後日記事にしたいと思います。
おまけ iPhone8Plusのカメラ機能チェックです。
こちら通常モードで撮った写真で、
こちらはポートレートモードで撮った写真です。
字がはっきり見えます。こういう風に撮りたかったので、嬉しいです!
この本も山積みされていました♪
【昨日の一日一新】
統一研修会にて見田村先生の講義を受ける
綾野 真紀
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