今年最後のお茶のお稽古 茶道具は丁寧に扱うことが大事です
昨日は今年最後のお茶のお稽古でした。
月3回ぐらいありますが、ここ1年は月1回だけの参加です。
遠州流茶道を習い始めてたぶん4年め?ですが、上達しないまま細々と続けております。
ブログと同じで、ほんとに続けているだけが取り柄です。
昨日は久しぶりだったので教室の場所を間違えそうになり、これは稽古以前の問題でちょっと心配になりました(^^;)
自分でもあきれるぐらい覚えられないのですが、早く覚えようとか、上手にしなければとか思わなくてよいと言われ、ほんとにその通りにしています。
もちろん一挙手一投足にツッコミが入り、同じ間違いをしても、何度も丁寧に、しかも毎回言い方を工夫してわかりやすく教えてくださいます。
それが申し訳なくてずっと恐縮していたものの、ほんとに気にしなくていいのが長年のお稽古で体感でき、最近では安心して堂々と間違えております。
逆に間違っても堂々としていた方が様になるらしく、さらに終わってからもすがすがしい気持ちでいられて、お茶の素晴らしさを満喫できます。
昨日いただいたお菓子です。こちらも菊をイメージしたお菓子です。
こちらは黄身しぐれです。 こちらは撮影失敗です。中からピンクのあんこが見えて、きれいでした。
お点前中に、先日の合同のお稽古(私は行ってません)のお話をされていました。
先輩が茶杓を炉のなかに誤って落としてしまい、慌てて拾ったけどすごく危なかったというお話をされていました。
よいイメージ写真が見つからず…。この奥にあるのが炉です。
(いまは改装のため休館中ですが、以前行った静岡県島田市のお茶の郷にある茶室です。たしか、小堀遠州ゆかりの茶室を再現されていました。)
厳密には、これは風炉といって夏用の炉です。暑い時期はこうやって火鉢みたいなものの上に茶釜を置いて炭火で湯をわかしています。
冬場は寒いので、茶室を暖めるべく畳を半畳分切ってその中に小さな囲炉裏を作って茶釜を置き、炭火で湯をわかしています。
そんな囲炉裏の中に手をつっこんで危ない!やけどするかもしれないのに何でそこまで。
あわせて野口英世さんの幼少期のエピソードを思い出しましたが、場合によっては自分がケガしてでも茶杓の方が大事な場合があるとかないとか(古くて由緒ある茶杓をお借りした場合など)。
いや、体の方が大事かと思ったのですが、極端な話、ケガはいつか治るけどお道具は唯一それしかないものが多いので、ほんとにそんな状況もありうるのかなと想像したら震えました。
茶碗も同様で、腕を折ってでも(以下略)
もちろん強要はされないですけど(笑)、そういう心づもりでということです。それにもしかしたら私が粗相したとしても、先生が手を突っ込みかねないです。
絶対気をつけようと思います。
ただ、お点前中は炉の近くに茶道具を並べるし、茶杓は軽くてゆらゆらするので炉には落とさなくてもしょっちゅう畳の上に落っことしています…。
昔戦国武将がお茶をされていた時などは、そんなことしたら「打ち首じゃ!」とか切腹ものだったりして(知りませんが)とその後盛り上がりましたが。
現に、松永久秀という武将はお城に立てこもって大切にしていた茶釜とともに自害したというエピソードがあります。へうげもので知りました。
このときも貴重なお宝が…となったようですが、要するにお道具はとても貴重なので、来年はもっとそこを意識して丁寧にお稽古しようと思います。
データのように、コピペやクラウド保存ができたり、また間違えても「元に戻す」ボタンで戻ったりというわけにはいきません。データになれている今、あらためて1つのものを丁寧に扱うことの大切さを学べて良かったです。
【昨日の一日一新】
あら重 和菓子 菊
綾野 真紀
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