祖母との最後の1週間
大好きだった祖母が先週亡くなり、お葬式も終わって10日ほどたちました。あと1週間で97歳でした。長生きしてくれて感謝しています。
母方の祖母なのでお盆やお正月ぐらいしか会わなかったのですが、明るくて面白くて大好きでした。最近は体調を崩していてこのお正月は会いにいけず、先月から入院していて、いつかこういう日がくるとは思ってはいましたが。先月末に「あと1週間」ときいたとき、すごく動揺してしまいました。(今思うと、亡くなったと知ったときよりもショックを受けておりました)
いつかは訪れる、人類(というか生き物)全員が経験する悲しみですし、もう96歳なので十分寿命を全うしてるとはわかってますが、人生経験も少なく根性も座っておらず、こういう出来事に滅法弱い私はしばらく何も手につきませんでした。5月申告が終わっていてほんとによかったです。
20年以上前の、父方の祖母のときは官報合格の翌年の12月でした。合格が間に合ったのがせめてもの救いでしたが、私自身が心身ともにぼろぼろで「税理士は勉強で懲りたから登録したくない」と言って悲しませてしまい、最後に体調が悪かったときに会いに行けず、亡くなってからも辛くて何年も苦しみました。20年後に登録&独立したとき、やっと祖母に顔向けできた気がしました。(まだ顔向けできないことが山ほどありますけど)
もちろん今回も辛いのですが、同じことだけは絶対繰り返すまいと思いました。幸い?あと1週間と言われたのでまだ1週間あります。面会は負担を避けるために1日ひとりだけと聞いて、コロナ禍で県外在住で外孫の私はもう会えないと覚悟しました。私にコントロールできないことを考えるのはやめ、私ができる範囲でこの1週間悔いのないように過ごそうと気持ちを切り替えました。
祖母のたむけになることではなく、完全に私自身が元気にすごすための保身的なことばかりで、バチ当たりかつ呑気でお恥ずかしいですが(しかも何もお世話もしてなくて気楽なもんです)主に以下の2点に取り組みました。
・短歌を詠む
・いつか食べたいと思っていた美味しいものを食べる
短歌は、昔からすすめられてたのですが、思ってるだけでなかなかできませんでした。でもやろうと決めたら、ふと思い出した昔の祖母の言葉がそのまま31文字になり、あっという間に1首できました。(記念に勢いでNHK短歌に投稿しました)
その作風で、祖母との思い出を中心に毎日今も続けて詠んでいます。
また、美味しいものを食べるというのは腹が減っては戦ができぬという精神と、今行っておかないとコロナ禍が落ち着いてきたらランチ&テイクアウトがなくなってしまう!と言う自己中心的な理由からで、さらにペースを上げました。
こんな気楽でのどかな取り組みでしたが、やり切ってよかったです。また続きを書きます。
アイキャッチ画像は、だいぶ前のあいちトリエンナーレで東岡崎駅前に展示されたオノ・ヨーコさんの作品です。
【昨日の一日一新】
・うなぎとチコリの柳川風
先日買ったチコリの茎がごぼうの代わりに使えるとあったので、以前料理教室で習ったうなぎ&ゴボウの柳川風を、チコリの茎でやってみました。ウナギ蒲焼き細切りとチコリのささがきを卵でとじて煮ます。おいしかったです!
うなぎ一切れでできて個人的にうな丼より好きなのですが、もともとのメニュー自体がドジョウで作る柳川鍋のアレンジで、さらにごぼうをチコリに置き換えたのでもはや原形をとどめてませんが、さっぱりしててよかったです。次は卵を何で置き換えればいいか考え中です。
綾野 真紀
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