独立前に半信半疑だった「何とかなるよ」「私でもできたから大丈夫」等の言葉


独立する前に知りたかったこと。

私は何度か書いてますが、絶対に登録も独立したくない!と思っていたので、先生から追い出されるときに途方に暮れ、自分の事務所に夢をふくらませるような気持ちは皆無で、人生を悲観し、どういう風だったら(なるべく最低限の努力で)私のような者でも生きていけるのかを知りたいと切実に願っていました。

(あのとき追い出されたのをものすごく恨んだのですが、担当していた気心の知れたお客様と一緒だったので、今思うと超恵まれていました)

 

転職経験もなく、ほかの事務所も所長の知り合いの60代前後の税理士の方しか知らず、もちろんネットはありましたが現在のようにネットでほかの事務所のことを調べたりTwitterもやってなかったので他の税理士の方との交流もありませんでした。

ネットでHPを見ても、まぶしすぎる事務所紹介&税法の解説に完全に委縮し、とても同じ税理士と思えず、こんな世界で絶対やっていけないわとますます自信を無くしてしまいました。

身近な先生方や、一緒に勉強していて先に登録していた友人に聞いたら

「何とかなるよ~。私でもできたし。もう20年になるかなあ」みたいな、ざっくりした励ましの言葉を皆さんニコニコしながら口をそろえてかけてくださいました。

 

その、皆さんが一様におっしゃる「何とかなるよ」「私でもできた」は、私にもちゃんと適用されるんでしょうか???信じていいんですか?実は20年前の話で、いまは適用外もう遅いんでは…。

また20年とサラッとおっしゃいましたが、独立をほんの10秒ぐらい想像しただけでめまいや動悸がしてしまう私には、想像を絶する年月です。法定耐用年数20年と言えばまあまあ立派な固定資産ですし、かつもしほんとに大したことないのなら、それは同時に私が長年必要以上に恐れ過ぎていた残念な事実に直面することを意味するので、それも大問題です。(=ほんとにそうでした)

このようにあらゆる情報をかき集めても、励ましてもらっても私が大丈夫かどうかの不安は消えず、何なら早く独立しとけばよかったかもという後悔も重なり、そうこうしているうちに心の準備もできないままに、2016年8月末で事務所を追い出されました。

 

あれから4年近く経ち、実際「何とかなるよ」「私でもできた」については、一応廃業せずにさせていただいているので、いまのところ私にも無事適用されております。あのときは、そんなざっくりした説明じゃなくて詳しく教えてよー(>_<)と思いましたが、たしかにこれ以上に説明しようがないなあとも思います。

作業自体は独立前とほぼ同じでしたし、やり方も色々あるのですがひとりでこじんまりとするのであれば大した準備は要らず、極端な話、家で年賀状を印刷するような環境を整えるぐらいでよいのではと思います。年賀状ソフトが税務ソフトやクラウドになったりなど、そろえるものの種類が違うだけでした。

なのできっと今の私も、当時の私に聞かれたら同じように答えると思います。ほんとごめんなさい、当時の私。

 

実際はいズボラな私でもその都度「できるようになんとかしてきた」のですが、その「なんとかする」も幸いそんな恐ろしくて、辛いものは税務調査以外は無かったです。(税務調査は内容はそうでもないですが、立ち合いが初めてかつ独立後1年で4件もあったので)何をするかが想像できず恐れていただけで、具体的な行動がひとつひとつ見えてくると、ひたすらそれをやってみて気が付いたら終わっていた、そんな感じです。それを一言でいうと「なんとかなる」「私でもできた」になるのかなと思いました。まあ聞く私も抽象的に聞くからいけないんですが。

 

今までも書いてましたけど、私みたいに独立前に色々不安な方もいらっしゃると思うので、これからこの「何とかなるよ」と「私でもできた」の部分を、細かすぎて伝わらないレベルの小ネタを厳選してぼちぼち書いていこうと思っています。

(パーマリンクを考えるときに)なんとかなる、の英訳でひらめいたのはwe can work it out

で、私の好きなビートルズの曲のタイトルです。日本語訳は、なぜか恋を抱きしめようとなっています。

 

 

【昨日の一日一新】

・Trello

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綾野 真紀

名古屋在住の女性税理士&唎酒師です。今のところお仕事以外のことをメインに書いています。きしめん住よしのデララバさんです。住よしご一緒してくださる方♪2024/3/30のブログをご確認の上お問い合わせくださいませ(期間限定)。