勤務時代に憎んでいた長すぎる動線が今はとても有難く懐かしい


勤務していた時は、所長の自宅の1階を改装した事務所でした。私が居た20年余りのうちに何度か模様替えをし、最初の頃よりだいぶレイアウトが変わって作業スペースも増えていきました。

が、机の位置はだいぶ移動したのに、書類の棚とコピー用紙などを保存する場所は最初からほとんど動かさず、移動するにつれて動線はどんどん長くなっていきました。

とは言え普通のオフィスよりはきっとせまいと思いますが、コピー用紙の補充のたびに事務所の端から端まで移動して取りに行きました。そこはエアコンもないため、とくに夏や冬などは一秒でも滞在時間を短くしたくて、アスクルなどの注文品が届いてもササっと収納したらそれでおしまいで、それゆえあまりレイアウトは変わらなかったです。

めんどくさがり屋のわたしは、一筆書きで用事を済ませることに命をかけておりました。1つの用事だけでは極力帰らないようにし、最低でももう一つなにか用事をしてから戻るようにしていました。

例えば、トイレに行った帰りなどは資料を取りに行きつつ、そろそろ切れかけていたコピー用紙を補充して、さらにレターパックを持ってきて返送の準備をしたりetc.このように、一往復でどれだけ用事をこなせるかを、まるでゲームのポイント稼ぎのように毎回長い動線の効率化にチャレンジしておりました。

一回で色々できると嬉しいですが、たいてい何かひとつ忘れて結局もう一往復することが多かったです。次は失敗しないぞとリベンジに闘志を燃やし、無事クリアできたときは達成感がありました。逆に詰め込みすぎると立ち上がるのも面倒になるので、時間をかけず無理なくできるほどほどの用事を動線内に盛り込むように心がけておりました。

ほんとうはレイアウトを変えた方が無駄な動きもなくてその方がよかったと思います。だいぶ経ってから書類の位置を変えたときものすごく楽になり、もっと早くやればよかったねと皆で言いあいました。

ただ、この長い動線のおかげで知らない間によい運動になっていたことに、今になってとても感謝しております。

ずっと事務作業だったのでパソコンの前から基本はほとんど動かないのですが、この長すぎる動線のおかげで、知らないうちに運動ができておりました。そして、席に戻ってくるときに絶対手ぶらでは来ないようにと毎回の一往復に創意工夫することで、作業効率化という概念も無意識のうちにマスターしておりました。

 

いまは半径数メートルの範囲に色んなものが揃っていて、動線がものすごく短くなりました。一見ありがたいのですが、ものぐさなゆえほんとに動かなくなってます。

あんなに貴重な運動だったとは思いませんでした。なるべく動線を長くしようとAmazonの受け取り場所をコンビニにするなどしています。そして今は定期券も買ってないので、近所で買えないものは極力名古屋駅や栄に出たときに買ってます。(どれも当たり前のことで、やってることも見事にずっと進歩していませんが)

あの長くて疎ましかった動線はとてもありがたかったのだと、今頃になって感謝しています。しかしほんとに歩かなくなったので、他にも近所のスーパーは立ち寄り禁止など自己規制しようかと考え中です。

 

アイキャッチ画像は、ちょうど1年前に行った京都のサントリーの工場です。

酒税セミナー@関西 サントリー京都ブルワリーの工場見学&神野さんによる座学&新大阪で実技(懇親会)を楽しみました

工場内を説明を聞きながら歩いていたら楽しく学んでいるうちにあっという間に終わって試飲の時間になりました。

 

ビール、とても美味しかったです。そして動線がとても考えられていて、勉強になりました。

まだキリンとサッポロに行けてないので、早く開催できる日が来るよう願ってます。

 

【昨日の一日一新】

・楽座 ほか また書きます。

 

 

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綾野 真紀

名古屋在住の女性税理士&唎酒師です。今のところお仕事以外のことをメインに書いています。きしめん住よしのデララバさんです。住よしご一緒してくださる方♪2024/3/30のブログをご確認の上お問い合わせくださいませ(期間限定)。