名古屋シネマテーク 今までありがとうございました
名古屋シネマテークは大学生のときに初めて行き、その後観る映画の趣向が大きく変わりました。そこまで映画に詳しいわけではないですが定期的にチェックして通っていました。
初めて行った30年前からこの佇まいがキープされているように思います。
弟の友人(福島拓哉監督)が当時シネマテークでアルバイトをされていて、ちょうど観たかった映画がシネマテークで上映するとき場所を聞いて初めて行きました。夜ひとりで今池に行くのは初めてで、怖い人に遭遇しないよう緊張しながら駅から走りました。
一度行けたらもう勝手がわかって安心し、その後も税理士試験の合間を縫って不定期で通うようになりました。フランス映画や香港映画などメインに貴重な映画を沢山観ました。
映画館のない田舎育ちなので、ゴダール、ゲンズブール、ジェーン・バーキン、カウリスマキ、マチュー・アマルリックetc.シネマテークに行かなかったら絶対知らなかった世界です。詳しい知識も無くただボーっと観てただけですが、若いうちから観ることができて本当によかったです。
落ち着く館内でお客さんも全員映画に詳しそうな方々でひとりで鑑賞される方も多く、気楽に行けて大好きでした。平均して年1ぐらいの鑑賞ペースで、これからもずっとこんな感じで観て行けたらと思っていましたが、5月に7/28閉館というのを知ってショックでした。
【ニュース】
名古屋シネマテークが28日で閉館 40年余りの歴史に幕全国のミニシアターの“草分け”として知られる #名古屋シネマテーク が28日に閉館を迎え、多くのファンが閉館を惜しみました。
最後の上映回は、その作品を紹介し続けてきた原一男監督の『全身小説家』https://t.co/SCWn4Ls1wM— NHK名古屋 (@nhk_chubu) July 28, 2023
またそこで閉館までに行けるだけ行けばよかったのに、私よりもっとシネマテークを愛するファンの人が大勢いらっしゃるからと遠慮してしまいました。6月に1度だけ行きました。
写真は全部この6月の時のものです。意外と少なくて、もっと隅々まで撮ればよかったです。
先に用事を入れていて上映開始時間に間に合わなさそうだったのですが、チケットを取りました。
やはり映画には間に合いませんでしたが、トークショーに図々しくも忍び込みました。
忍び込んで手探りで端のパイプ椅子に座りました。終わった直後のまだ電気がつく前の暗闇で、劇場の熱気やざわめきなどが忘れられません。
その後のトークショーもたっぷり40分ぐらいあり、質疑応答も沢山手が挙がってどの質問も深くて聞きごたえありました。映画を観ていない分際で申し訳ないのですがすごく楽しめました。時間が合わず、結局本編を観に行けなかったのを後悔してます。機会があったら観ます。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。いままで本当にありがとうございました。
そして、弟と違って私自身は(映画の面白さを知ったきっかけになった方ので一方的に恩義を感じてはいるものの)単に知り合った年月が長いだけの単なる知人に過ぎないのに、厚かましく待機中のロビーに乱入してしまって会話に混じってすみませんでした。
福島監督(弟の友人)も紹介に困惑されてて申し訳なかったです。でも東海林監督(このとき上映した老ナルキソスの映画監督)と俳優の寺山武志さんともども、和やかに対応してくださって感謝です。
図々しいことこの上なしですが、やっぱりあのときああいう形でも行けたおかげで悔いはないです。本当にありがとうございました。
【昨日の一日一新】
・ハーブレモンサワー
綾野 真紀
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