近江孤篷庵の元住職 小堀定泰さんの茶杓と自作のお茶碗でお茶のお稽古をしました
昨日は年内最後のお稽古でした。初めて自作のお茶碗を持って行きました。
これです。9月まで行っていた陶芸教室で、一番最後に作った(ろくろはほぼ先生)お茶碗です。
焼く前に持ち上げた時、ちょっと歪んでしまいましたが、これでも私の中では上出来の方です。
今回のお稽古では、(たまたまですが)大切な茶杓を先生が持ってきてくださっていました。
なんと、近江孤篷庵の先代の住職の小堀定泰さんの作られた茶杓です。
小堀定泰さんは、(遠州流を開いた)小堀遠州の末裔にあたります。
一時荒れていた近江孤篷庵を、今のように庭園も建物も復興してくださいました。
近江孤篷庵には今月行ったばかりです!
まさかそこの住職さんの茶杓と自分のお茶碗でお茶が点てられるなんて!
行った直後だけに、感激もひとしおです。
しかし、お茶を点て始めると、いつも使っている作家さんの素晴らしいお茶碗に比べると何とも稚拙で、しかも変に歪んでいて使いにくいです。
家で他の自作のお茶碗と並んでいるときは輝いていたのに…。これを素敵だと思っていた自分がはずかしい(>_<)
おそるおそるお茶をお出ししました。(注 こんな風には出しませんが イメージ画像です)
自分の内面を見られるようで、めちゃくちゃ恥ずかしかったのですが・・・
先生達は、
『伊賀焼だけど、土の感じが(隣の)信楽にも近いね。』
『ここに伊賀釉がひとしずくかかっているね。これが伊賀の証拠だね』
『サインがかっこいい!プロみたい』
『この(ちょっとゆがんだ)かたちが“栗”みたい』
『はまぐりにも似てるから、春ははまぐり、秋は栗をイメージして使えばいいかも』
など、自分でも思ってもいなかったうれしいお言葉を沢山いただきました。
お茶会は、主催者がお茶碗や掛け軸などお道具をお客様を思ってえらび、また招かれたお客さんもそれをじっくり鑑賞して楽しむものです。
その交流の楽しみのほんの一端がわかったような気がしました。
↓お茶碗を上から見た写真です。上の方に少し緑っぽくかかっているのが伊賀釉です。
お宝的なお茶碗でなくても、自分の大事なお道具を使ってお茶を点てることは、それはそれで趣があり、もてなしにもなるんだなあと、初めてもてなす側の気持ちになれました。
しかも小堀定泰さんの茶杓&自作のお茶碗で点てられるなんて、偶然ですが身に余る光栄です。
(私が普段乱れ打ちしている)点と線がつながって、年末最後のお稽古はとても印象深いものになりました。
またお茶碗を持っていきます!
【昨日の一日一新】
自作のお茶碗でお茶のお稽古
小堀定泰さんのお茶杓
綾野 真紀
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