ほうらいせんのワンカップ 新たな取り組みに感銘を受けました
昨日は夕食後にワンカップで乾杯しました。
“空”“蓬莱泉”で有名な三河の関谷醸造さんのワンカップです。すっきりして美味しかったです!
何かいつもと違う文章がありました。“原材料すべてが米由来”とあります。
原料すべてが米由来の意味するところ
飲んだ後の空瓶です(^^;)
そして、原材料には米・米こうじ・焼酎(自社製)とあります。
一瞬、え?日本酒と焼酎どっちなの???と思いました。
手持ちの日本酒と比べてみました
手持ちの日本酒はこちらです。左から鳥取の諏訪泉満天星(純米吟醸)、和歌山の黒牛(純米酒)、三重の天一です。
美味しかったので、今度実家に持って親孝行しようという口実で買いました。早く飲みたい!
この3種類には、但し書きはありません。諏訪泉と黒牛は米と米こうじのみ、天一は醸造用アルコールがプラスされています。
日本酒の原材料は本当に奥深く、素人のただのお酒好きの私ですら、思うことが沢山あります。利き酒師もひそかに目指していますのでまた記事にしたいです。
日本酒についての予備知識いろいろ
日本酒とは(ざっくりです)
話せば長くなりますが、醸造用アルコールを使っていない、米と米麹だけのお酒には純米○○と、純米の文字が入ります。
醸造用アルコールを一定量まで使っているお酒は、お米の削り具合やアルコールの添加割合で、大吟醸・吟醸・本醸造酒と分かれます。
一定量以上醸造用アルコールを添加すると“普通酒”となり、よく出回っているのがこれだと思います。
醸造用アルコールとは
醸造用アルコールは、原料は糖蜜やサツマイモ、トウモロコシなど色々で、ざっくりいうと甲類焼酎に近いかもしれません。
何回か蒸留して味は無味無臭に近く、大手酒造メーカーが販売しているそうです。
精米歩合=お米を削って残った重量の割合
日本酒を造る際はお米全部を使うのではなく芯の部分のみ使います。
削り落とすほど一般的に雑味が少なく華やかな味わいになります。お値段も上がります。純米酒で30%以上削り、空も60%ぐらい削ります。(他社ですが)獺祭の磨き二割三分は77%削ります!
私の推測 画期的な取り組みだと思いました
以下は私の推測です。
話がそれましたが、日本酒は原材料で多いのが上記の米・米こうじ・醸造用アルコールです。
“ほうらいせん”は、醸造用アルコールの代わりに焼酎(自社製)とあります。原材料すべてが米由来とあるだけに、米から酒粕を作って蒸留した米焼酎だそうです。
また、“原材料を循環させて使い切る、関谷醸造の新たな取り組みです”と書いてあります。
これが素晴らしいと思いました。
醸造用アルコールの代わりに自社製米焼酎を使う意義
この“醸造用アルコール”を使う代わりに、関谷醸造さんはおそらく日本酒を作る過程で発生した米の削りかすを酒粕にし、そこから米焼酎(甲類焼酎かも?)を作って醸造用アルコール代わりにしているのだと思います。
削ったお米をうまく自社内で製品として使おうと開発されたのだと思います。その方が、無駄なく使い切るのと同時にすべて米だけで作るため、風味も醸造用アルコールより米らしさが出るのと思います。
私の舌は繊細じゃないのでそこまでわかりませんが(^_^;)
しかも私の解釈ですので、関谷醸造さんの意図と違っていたらすみません…。
この取り組みを知って一層美味しく感じられました。お手頃価格でコンビニにも置いてあります。
空は入手困難&高くてなかなか飲めませんが、こちらなら気軽に飲めます♪
日本酒を飲まれるとき、このように材料を見てみるとまた面白いと思います。
アルコール全般好きですが、特に焼酎を含め、日本のお酒が大好きなのでまたおいおい載せていきます。
【昨日の一日一新】
ほうらいせん ワンカップ
綾野 真紀
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