松江の和菓子にまつわる三大○○をまとめました 和菓子処、銘菓、不昧好
今月は和菓子教室を休んでしまいましたが、日本三大和菓子処の松江に行ってきたばかりです。しかも、私の好きな三大○○と呼ばれるものが沢山ありました。
覚書がてら、松江の和菓子を紹介したいと思います。
松江、京都、金沢は日本三大和菓子処
まず、一番大きなカテゴリーとして押さえておくべきなのが、松江は日本三大和菓子処の1つということです。3か所とも城下町で茶道も栄えていて、それで和菓子も一緒に発展した経緯があります。松江は、松平家7代目藩主松平不昧(ふまい)公によってお茶が盛んになりました。不昧流は今もあります。
日本三大銘菓は松江の山川、金沢の長生殿、新潟の越乃雪
風流堂の山川、森八の長生殿、大和屋の越乃雪です。(山川のかわりに博多の鶏卵素麺が入る場合もあります。)多分誰もがどれか1つはお土産で頂かれているかと思います。
山川はこんな感じです(これは三英堂さんのです)。
私の印象ですが、長生殿は落雁、山川と越乃雪はもう少し柔らかくて、落雁と押し物(お盆のお供えやお寺さんのおさがり風)の中間みたいな感じです。
不昧公好三大銘菓は山川、若草、菜種の里
松平不昧が好んだお菓子で、上から山川、若草、菜種の里です。
山川は赤い方が紅葉、白い方が川をイメージした秋のお菓子です。
不昧公は
散るは浮き 散らぬは沈む 紅葉ばの 影は高尾の 山川の水 と詠んでいます。
若草は春の若草をイメージし、
曇るぞよ 雨降らぬうちに摘みてこむ 栂尾山の春の若草 と詠んでいます。
菜種の里は春の菜の花畑と蝶々(白いポン菓子)をイメージしているとのことです。
寿々菜さく 野辺の朝風そよ吹けは とひかう蝶の 袖そかすそふ と詠んでいます。
いずれも不昧公の頃にできた和菓子ですが、廃藩で城下町が衰退して、一旦廃れます。その後明治以降に昔の書物等から復活させたとのことです。
三大和菓子になっているのは風流堂さんの山川ですが、山川と若草は何店舗がで作ってみえて、菜種の里のみ三英堂さんで作ってみえるとのことです。
私が行った彩雲堂さんは若草がメインですが、山川も作ってみえました。
ちなみにもうすぐ地元島根出身・錦織圭さんのこんな和菓子も!早くケガが治ってほしいです。
そして、私がホテルで買っていたのは三英堂さんの不昧公三大銘菓でした。
3つともがお試しサイズで入っていて、これができるのは菜種の里を唯一作ってみえる三英堂さんだけのようです。なぜあちこちで売っているのか謎だったのですが、復活させた経緯を知ってやっとわかりました。
どこのお店も美味しいので、若草や山川の食べ比べもしてみたいです。
今回、松江はざっくりと「三大」「和菓子」「松平不昧」のイメージだけ持っていましたが、
日本三大和菓子処→日本三大銘菓→不昧公好三大銘菓、と3段階あったわけです。
わかってやっとスッキリしました!
【昨日の一日一新】
不昧三大銘菓食べ比べ
綾野 真紀
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