岐阜グランドホテル 茶室を改装したお部屋『祥風』に宿泊しました
思いがけず、茶室だったお部屋に泊まることができました!
細部に茶室の面影があり、写真を撮りまくりました。貴重な体験のため覚書します。
眺望が町側(川側は長良川鵜飼いが見える)で1番狭い=お値打ちな和室をじゃらんで予約しました。
また書きますが、昨日は鵜飼いが中止だったため予約が動いたかもしれません。
お部屋に入ると
なんと蹲踞(つくばい)があります。お茶席では、茶室に入る前にここで手を浄めて、浮き世の塵を払うそうです。
和室だけどやはり老舗ホテルだから凝ってるなあ、ぐらいの気持ちで、その時点では茶室とは気づいてませんでした。
上り口にも重厚な石が置いてあります。
この石は靴のままか、脱いでからかよくわからないので脱いでから踏みました。
入り口には扁額が!
着いてテーブルの上を見ると、こんな案内書きがありました!
このホテルができた昭和39年に、裏千家の14代千宗室淡々斎さんの三男、大谷巳津彦さんが茶室として造られたとのことです。今も細部は当時のままとのこと!すごい!
とてもテンションが上がり、この説明書きの箇所を写真に撮りまくってしまいました。
ちなみに今は16代の方ですが、15代の方(お姉さんは塩月弥栄子さん)も95歳ながら新聞に連載ももたれていてお元気です。
言うまでもないですが、初代が千利休です。
うぐいす張りの廊下です。
今さっき通ってきたのに気づかなかった、鈍い私。もう一回歩いて確かめました。修学旅行で行ったお寺以来のうぐいす張りです!
ただお手洗いの近くなので、夜中に起きてトイレに行くときは、寝てる方を起こさないよう要注意です。
寝室の天井です。掛込天井(かけこみてんじょう)といいます。
説明書きの受け売りですが、天井を平らでなく屋根裏のように高低差をつけて化粧屋根裏とし、狭い茶室に広がりを見せるようにしています。黒部杉という、貴重な材料が使われています。
こちらは網代天井(あじろてんじょう)です。
杉(ここも黒部杉)、椹(さわら)、檜、竹など斜めに編んだ天井です。これも茶室には欠かせない天井です。
床の間です。
うっかり寝転んだり荷物を置きそうになりますが、いやそうして使っても大丈夫だと思いますがお軸もかかっていて素敵です。
お軸のことはよくわかりませんが川で鵜飼いをされているような趣きのある絵が描かれてます。(見たまんま)
さらに、
この小さな畳の切り込みは、炉(ろ)がある証拠です。
この畳を外すと囲炉裏のようになっていて、(炭じゃなくて電気だと思いますが)冬の時期にお茶をたてるときにここに茶釜を置いて湯を沸かします。
いま何も調べずうろ覚えで書いたので、多少違ってたらスミマセン。
さらに、水屋がありました。
お部屋の端の襖を開けるとありました。台所みたいなもので、ここでお茶席のお茶碗の準備をしたりします。棚と水道があります。
さらにここには、お道具?を仕舞えるようになってました(開けちゃいました)。
ぱっと見は普通のステキな和室ですが、細部に茶室の面影があってとても楽しめました。
一応、眺望は町側とはなってますが、角部屋ですし茶室に使われるということは借景(窓や縁側を額縁に見立てて外の景色を絵のように見る)のように楽しむ可能性もあるため、やはり川もバッチリ見えました。
また床の間の畳の縁も、詳しくはわかりませんが七宝柄の一種です。
カーテンも岐阜城と鵜飼いの柄でした。
ここは特別和室ですが、ほかの特別和室(眺望風呂付きなど)と違いお風呂は普通でしたので、お値段はそう高くないかも?しれません。
指定してないのでわかりませんが、元・茶室をアピールされてもステキなのにと思いました。
多分最初に予約したお部屋から変更になって泊まれたのだと思いますが、ほんとによかったです!
また泊まりたいです。そのときはお抹茶と茶筅を持って行こうと思います。ちなみに512号室です。
【昨日の一日一新】
・岐阜駅の一風堂
・岐阜グランドホテル 祥風
【昨日の日本酒】
岐阜の地酒 氷室、三千盛、初緑
美味しかったです!
綾野 真紀
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