祖母との最後の1週間その3　1週間のびて心の整理ができました　ひのとりはきっと祖母からのプレゼント

2020年6月21日 2020年6月21日

綾野真紀

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祖母があと1週間と言われてからの私の日々を2回にわけて書きました。

祖母との最後の1週間

祖母との最後の1週間その2　どうしても美容院に行っておきたかった

私なりの心の準備をしていたつもりが、いま振り返るとただ普通の生活を送っていただけでした！しかもいつもより多く食べ歩き回っておりました。が、それでよかったです！

“あと1週間”の間に、親族が1日ひとりずつ順番に面会に行きました。コロナ禍の中名古屋から行くのも憚られるし順番的にも無理なので、私はもう“当日”でいいと割り切って、その分短歌で祖母との思い出を詠み、美味しいものを食べてスタンバイしておりました。

それから1週間後。あれ？まだ何の連絡もないなあ。もしかして忘れられた？？？と思い始めたころ、「まだばあちゃん大丈夫。来れたら来る？」と連絡をもらい、翌日午後、病院に行けました。

一緒に来た母も入れず私だけが許可をもらい、ただでさえ病院は苦手なので会う前はものすごく緊張したのですが。案内されたのは相部屋で（これにも担当医の方の配慮があったと後で知りました）病室はほかの方が見舞いの方含めて何人かいらっしゃって日常とかわらない活気？があって、なんだかホッとしました。

祖母はずっと眠っていましたが、体調はまあまあいいですよと看護師さんが教えてくださり、少し安心。ただ、会いたかったのにいざ会えると逆になにもすることが思い浮かばなくてしばらくボーっとしてしまいました。相部屋の方に聞かれないようこっそりと耳元で自作の短歌をささやき、手足をさすり、いつも会いに行ったときに最後にやってた投げキッスをこれまた人目につかぬようこっそりやって、部屋をあとにしました。

祖母は“あと1週間”のあとにさらに約1週間頑張ってくれて、おかげで私の他にも何人か間に合いました。私の母はダメ押しで2回面会できました。いつもお盆やお正月にみんなが来るのを楽しみに待っていてくれた祖母なので、今回も全員が来るまで待っていてくれたのではないかと思います。やっぱり最後にあいさつに行けてほんとによかったです。私の心が救われました。

もしかしてこのまま今月いっぱい大丈夫なのでは（＆せっかく美容院に行ったけどカラーがもつかしら…）とも思い始めた、その日の夜遅くに連絡がありました。（カラーはもちました　ほんとに行っておいてよかったです）

もちろん悲しみはありましたが、この1週間プラス1週間で自分なりに色々心の整理ができていたので、動揺することなく仕事の段取りや予定調整に専念できたのでよかったです。歯医者さん以外の予定は変更せずにすみました。（コロナ禍で3月から延長していてやっと今週行けます　久々すぎてこわい）

また、お通夜とお葬式の会場が超・田舎でWi-Fiが入らない地域なので、念のため翌朝ブログを3日分書きだめしました。もしその時が来たら自分の気持ちもブログどころではなくなりそうなのが心配でしたが、いつものスランプ以外は特になく普通通りでした。これからも無理のない範囲で続けます。そしてお通夜・お葬式以外は平常通りで、実家にパソコンも持参して行き帰りで仕事もできました。また、もし緊急事態宣言中だったらお葬式だけでなくお見舞いも行けなかったかもしれませんし、1週間後だと大雨で大変だったので、ちょうどよいタイミング？を選んでもらえ、かつこうしていつも通り過ごせたこと、本当に感謝しています。

一旦実家に戻ってから名古屋への帰りの電車を調べると、前から乗ってみたかったひのとりがちょうどいい時間に出ることがわかりました。なかなか乗る機会がなかったのですが、まさかこんなタイミングで思いがけず乗れるとは！祖母からのプレゼントだと思い、プレミアム車両に乗車しました。

津駅のホームに入ってきたところです。

無料ロッカーのおかげで喪服などの荷物もしまえドリップコーヒーでリフレッシュでき、さらに座席のリクライニングのおかげで疲れがとれてとても助かりました。さらに次の日のブログネタにもなってちょうどよかったです。ばあちゃんほんとにありがとう！

名阪特急ひのとりに乗りました

余談ですが、ひとつだけ焦ったのはブラックフォーマルです。通販で買った安価なものですが、お仕事で毎年出席する保育園の卒園式で毎年着ております。今年の2月頃着てみたら、今までゴソゴソだったのに太ってパツパツになっていてとても焦りましたが、今年はコロナ禍で園児のみの出席となり、出番はなくなりました。欠席は非常に残念でしたが着なくて済んだことには少しホッとし、次着るまでに体型を戻さなきゃと思っていた矢先、体型が戻ることなく再び着ることになってしまいました…。

いざとなればしまむらに駆け込もうと思ってましたが、なんとか入ったのでそのまま着て出ました。でももう買って10年ぐらい経ち、デザインも合わない気がしたので丈が少し長めのものを買い直しました。こういうものはたまに袖を通して確認しておかないといけないですね。

アイキャッチ画像は、2013年のオノ・ヨーコさんのあいちトリエンナーレの作品と同じ場所にあった