ローカルベンチマーク(ロカベン)=企業の健康診断ツールについて 私の覚書
昨日は税理会の研修で、“ローカルベンチマーク(ロカベン)”について学びました。詳細は経済産業省のHPをご参照ください。ざっと内容を覚書をします。
ローカルベンチマーク(ロカベン)=企業の健康診断ツール
ローカルベンチマーク(以後ロカベン)は、私の語彙力で直訳すると、“地域企業の評価指標“です。
アベノミクスの一環として、地域企業の生産性を上げるためにまずは経営支援の参考となる指標をつくり、ここを入口に経営者・金融機関・支援機関が互いに理解を深め発展していくために作られたツールです。
実際、検査と診察のようなことをするのでまさに“企業版健康診断“です。
6つの財務情報と4つの非財務情報とで分析
ロカベンでは、財務情報と非財務情報を分析します。
財務情報とは
財務情報とは、健康診断でいうと身長・体重や血液検査などの数値の測定にあたります。
測定する指標は6つあります。
6つの指標とは(上記HPより引用)
①売上高増加率(売上持続性)
②営業利益率(収益性)
③労働生産性(生産性)
④EBITDA有利子負債倍率(健全性)
⑤営業運転資本回転期間(効率性)
⑥自己資本比率(安全性)です。
HPにExcelの入力シートがあり、決算書3期分からここに入力すれば自動計算されます。
自社の指標が出たら、帝国データバンクの約10万社・11業種ごとの基準値と比較がなされ、それをもとに成績がA~Eの5段階で出ます。まさに健康診断です。
ローカル(地域)とあるので、単にその会社の業績を分析するだけでなく、その会社の置かれた地域の産業構造や雇用状況などからの分析も重要となります。
非財務情報とは
こちらは健康診断でいうと、お医者さんによる診察です。4つの視点で調べます。
HPからの引用ですが、4つの視点とは
①経営者への着目、②関係者への着目、③事業への着目、④内部管理体制への着目、です。
財務情報は過去の数値だったのに対し、こちらは数値の裏付けのほか、貸借対照表や損益計算書にまだ現れていないこれからの内容についても診ることになります。
これも先ほどのExcelにヒアリングシートがついています。いざ作るのは大変ですが、これに書くことで4つの視点からの整理ができていきます。
ロカベン活用法 補助金や経営力向上計画とも連携
ロカベンのデータは、他の支援施策と連携しています。例えば
- 中小企業等経営強化法の支援措置(固定資産税軽減や資金繰り支援)を受けるための経営力向上計画策定時に活用
- 厚生労働省の“労働移動支援助成金”の優遇助成の要件の1つがロカベン分析結果B以上
その他、地域金融機関や商工会議所でも徐々にロカベン活用事例が増えてきているようです。また、MFクラウド会計ではソフトに組み込まれていて、わざわざExcelシートに入力しなくても連動で出るようです。(まだMFを活用しておらず…これを機に取り掛かります)
まとめ ロカベンをとっかかりとして経営改善
H29年2月現在、金融機関にて実際活用している割合は15%で、活用を検討している割合は約60%です。徐々に浸透し、今後も増えると思います。
ロカベンをとっかかりに会社・金融機関・支援機関が共通認識を持つことでスムーズな支援が受けられ、企業の経営改善が進んで地域経済の生産性が上がることにつながっていきます。
支援施策にも連携しているため、まず、財務シートから作ってみることから始めるといいかと思います(やってみます)。
【昨日の一日一新】
ミラージュ、桐山漣さん、Shihoさん(ブルーノートにて)
昨日はブルーノートで武田真治さんのステージを観ました。毎回ゲストにちなんだカクテルがあり、今回は武田真治さんと桐山漣さんが出演中のドラマから付けられました。
武田真治さんは昔ファンクラブに入っていて、身毒丸と1st、2ndツアーに行きました。ちょうど税理士受験のラスト2年の頃です。ちゃんと勉強していたのでしょうか(^^;)
サックスかっこよかったです!
何度かブログに書いた80歳の友人と行き、盛り上がりました。
綾野 真紀
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