会計ソフトで過去データを見るときの限界
昨日、過去10年~15年分に遡ってデータを照会するという依頼がありました。偶然ですが、午前と午後で2件です。
そして気づいたのですが、会計ソフトはこういうデータの収集に向いてないんですね…。
会計ソフトでは累積データを見られない
申告をするためのソフトであるので、事業年度ごとの集計はできるのですが何年もの累積データは見られません。
(会計ソフトによっては見られるかもしれませんが、私の使っているソフトは見られません)
1年ずつデータを取り出して自分でくっつけるか、シンプルに各年分プリントアウトするしかありません。何とかならないものかと後で考えました。
経営には連続データが必要だが会計ソフトはそこまで考慮していない
そこで、毎日拝見している税理士井ノ上陽一先生(セミナーに行きました)のブログの記事を思い出し、やっと腑に落ちました!引用させていただきます。
独立後9年弱の会計データをすべて1枚のExcelシートに入れている理由。管理しやすさ・使いやすさ・宝の山。
ここに書かれていますが、会計データは便宜上区年度で区切っているだけで事業をやっている側は継続してみる必要があるとありました。
そうですよね、会計ソフトはあくまでも会計事務所の立場からのものであるため、継続データのことまでは考慮されていないのだと思いました。
せっかく複数年のデータがあるので、各年分ごとで申告用にもっておくのにプラスして、累積データ用にも転送してくっつけていければいいのにと思いました。
勘定科目が変わったり、税率が変わったりで細かな設定が異なるので一筋縄ではいかないでしょうが。
出力した決算書等があるので、データでなくても見られますがやはりデータで加工や集計をする方が扱いやすく処理も早いです。
取り急ぎ、井ノ上先生のブログのExcelの技を参考にやってみます。Excelもっと頑張らないと!
書類保存期間は税務上は最長9年 近々10年になる場合も
税務上はどのぐらい保存するか再度確認します。
現在は基本7年、欠損金が出た年度は9年(そのうち10年)です。
これで保存の義務自体は免れる?のですが、あくまで税務上だけですよね。
実務上は申請を出したり特定の案件に対して過去データを引っ張ってくる必要があります。
そこに会計データを上手に引用できれば、もっと経営面に役立てると思いました。データベース化を研究します。
また昨日ご依頼のあった顧問先は、長年会計データが存在する=長期継続してくださっているということでもあります。この感謝を忘れてはいけないと感じました。
【昨日の一日一新】
無印の木のトレイ
人気商品だそうです。一気にカフェ風になり、おしゃれです!
綾野 真紀
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