仕訳に落とし込むまでの過程
私が税理士事務所に就職して(ずっとここの事務所です)最初にさせていただいた仕事は、パソコンで仕訳入力をすることでした。
当時は税理士試験も簿記論・財務諸表論を科目合格した直後で、仕訳の起こし方などは計算問題で山ほどこなしていたので多少の知識はあったとは思います。
先生からパソコン操作と一緒に丁寧な説明を受けて現金売上の仕訳を伝票通りに30件ほど入力しました。
その後しばらくして様子を見に来られた先生の表情は、今でも覚えています。
なんと、全部貸借逆に入力していました!貸借はよくわかっていたのに…。この先大丈夫かと少し不安になりました。
先生の方がもっと不安と後悔が入り混じって大変だったと思いますが、それから20年以上も雇ってくださっています。ありがとうございます。
こういうことは、多少慣れもあると思います。
『実務上での出来事』→『問題文』→『仕訳』の、『問題文』を作るのが大変だった
学習上では、問題文に『車を100万円で買った場合の仕訳をしなさい』など、やるべきことが書いてあるのでそれを仕訳にする方法を考えればいいですよね。
それも難しいのですが、出来事を仕訳に落とし込むことと、それがあっているかどうかの判断の難しさは実務を経験して初めてわかりました。実務を支えるための学習なので、実務ができてナンボなのはわかるのですが。
簿記のしくみがわかるまでにも一山越えるような苦労がありましたが(みんな本当にこんな難しいことやってきたの??水口さん達も?(1/9参照)と)、ここにも壁が一枚ありますよね。
『問題文』→『仕訳』を効率化する方法はたくさんある 肝心なのは『出来事』→『問題文』に気づくこと
『問題文』→『仕訳』の効率化は、その会社(個人事業主)に合った帳簿を作成し、今では仕訳自動取込やアプリでのレシート読み込みなども様々な方法があると思います。
大事なのは、そこに持っていくまでのあらゆる取引・状態のうち会計取引として必要な出来事を仕訳という形で表現することです。
上記のアプリの読み込みなども、要は仕訳にあてはめることをパターン化させているんですよね。
場合によっては数字が決まっていなくても見積りで計上すべきケースもあります。
定形化した出来事ですと取引がイメージしやすいですが、今までにない取引などは、それに気づかないと見落としてしまうことがあります。
先入観を持たないことと、経験、知識、嗅覚?、などなど五感を働かせることが重要なのではと思います。
暗黙知的に近い内容ですが、誰でもわかるように体系立てて整理(形式知化)するのがどんな仕事でもそうですが、最終目的です。
常日頃自分の理解できる範囲の狭さを嘆いているのですが、一つずつ学んでいこうと思います。(忘れる方が早い^^;)
昨日の一日一新
ミスドのクリームブリュレドーナツ アップルシナモン
108円ののぼりを見て入ったのですが、昨日はミスド創業の日で、『当日1/27の売上の10%を寄付します』とのポスターを見たものですから見栄を張って?こちらを買いました。
美味しかったです!
綾野 真紀
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