被合併法人の申告の際の注意事項 私の覚書
いきなり税務のことを書いて何があったのかと自分でも思いました。申告書の中身ではなく、申告先や納付書のことなど覚書しておきます。
言い回しが雑なのはご了承ください。自治体によって取り扱いがちがいますし、会社の状況でも変わると思うので、通常の申告との違いだけをざっと掴んで都度確認されるとよいかと思います。
何を出すのか
申告書と異動届と合併契約書、付表が1枚増えました。付表はマイ税務ソフトでは抽出できなず、PDFで別送しました。異動届はわかり次第早く出すにこしたことないですが、申告書と同じ日に出しました…。
申告先が自治体によって違う
国税と地方税とで違いました。国税は合併法人として申告し、地方税は被合併法人として申告します。細かい点は自治体によって違うので申告前に確認した方がいいです。
国税=申告先は合併法人の所轄税務署長、合併法人の整理番号、合併法人の法人番号、合併法人の利用者識別番号(パスワードは知らなくても大丈夫)、法人名は合併法人○○(被合併法人○○)のように併記(決算書や内訳書の法人名は併記でもどっちでもいいと言われました)
地方税=申告先は被合併法人の所轄の自治体、被合併法人の整理番号、被合併法人の法人番号、被合併法人の利用者識別番号(要はそのままでいい 合併法人の情報はいらない)
先に地方税を電子申告してから直して国税を申告しました。合併法人の利用者識別番号さえわかれば、パスワードを知らなくても大丈夫です。代理送信なのでパスワードは税理士のしか使いません。
異動届の添付書類
国税は合併契約書のみ、地方税は合併契約書と謄本を出しました。電子申告でPDFでOKです。
納付書
国税は、申告書同様合併法人の番号で、会社名は併記して納付します。被合併法人あてに届いた紙の納付書に2重線で消して名前を併記して使えばOKです。またクレジット納付でも合併法人の番号で納付すれば構わないと言われました。被合併法人のクレカではなく合併法人か社長個人のクレカがいいかと思います(要確認)。
ダイレクト納付については聞きませんでしたが、きっと合併法人にて届出してあれば合併法人としてできると思います(要確認)。が、国税も地方税もこういう場合は紙の方がいいと言われました。
地方税は、被合併法人で届いている紙の納付書がそのまま使えます。併記も要らないとのことでした。ダイレクト納付もできると思いますが、もし異動届を早々と出してたりするとどうなるのかなど細かいところはちょっとわかりません。
源泉納付書について
国税ですが、源泉納付書は被合併法人の内容でまとめて納付してもらった方がわかりやすいと言われました。提出先は被合併法人&法人名を併記したもので、被合併法人にかかわる内容のものを全部盛り込んで納付しました。ほとんどが合併前のものですが、決算後に発生した被合併法人にかかわる源泉なども追加しました。
(以下は現場での情報なので原則とは違いますしNGの場合もあるかもしれませんが参考までに)
・源泉納付書は納特だったら年に2枚しか出せない、とかそういうものではなく、極端に言えば何枚使ってもいいので、中には自社で分かりやすいように事業所ごとに納付される事業者もある
・被合併法人と合併法人が混じる場合は別の納付書の方ががわかりやすくてこちらもありがたい
・番外編 (本当は届け出通りがいいのですが)納特を出しつつも資金繰りの都合で毎月納付の場合も特に言われない ただし7/10や1/20に遅れると延滞税などはかかる
これは納付書がふんだんにある前提で、なかなか出してもらえないことも多いので実際こうもいかないこともあります。なぜか納付書は毎回大量に余るか全然足りないかのどちらかで、しょっちゅう書き間違えたりしていつも振り回されます。足りないときにもっと予備を気軽に発行してもらえるとありがたいです。
マイ税務ソフトの会社は専用紙を販売していて、割高ですがそれに印刷しています。記入ミスがなくなって助かりました。あとは極力ダイレクト納付に切り替えています。
余談ですが、最近Twitterで知ったのは、A4白黒縮小印刷で銀行に持参したいわゆる規格外の納付書も取り扱うようお達しがでているようです。事前に電子やダイレクトなど届出してあるといいのですが、今は何かと過渡期ですしそうもいかない場合も多いので、柔軟な対応はありがたいです。
還付先口座
合併を機に解約して、振り込まれる時点で解約されてる口座はNGです。確認があると思いますが、存続法人に名義変更して確実に引き継がれる口座を指定します。
さいごに
先日受講した税理士会の研修はM&Aについてがテーマで、講師の方が、
「“知らないうちにお客さんがM&Aで1件なくなってたよ、あはは”とおっしゃってた先生がいらっしゃいました。今後増えてきますので、相談に乗ってもらえるよう準備して、前向きに進めていけるように」等お話しされ、衝撃的でした。
文字通り気づいたら1件減ってた、とかではなく、ほんとは言えないご事情が色々あったのではと思いたいです。でも自分の関与先同士でなければ、寝耳に水状態のこのようなケースもありえます。常日頃のコミュニケーションの大切さを学びました。こういう場合も、自分がする・しないにかかわらず、お客様が有終の美を飾れるように基本は存続法人の会社の税理士事務所と上手にコンタクトをとって、良い申告書の作成に協力したいです。
【昨日の一日一新】
・Tシャツ裏返しで栄の街を歩く
地下鉄も乗りました。ボーダーTシャツで上にカーディガンを羽織っていたので、目立ちにくかったはずです。私しか気づいてませんように…。
ちなみに過去にも
・OAエプロンをつけたまま高島屋に行く
・味噌煮込みうどんを食べたときの紙エプロンを外さず久屋大通→栄を移動
いずれもコートを着てましたのでバレてないことを祈ります。今後は上着を着る前に細心の注意を払います。
綾野 真紀
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