実務でわからないことだらけのときに数学的帰納法の発想が役立ちそう
税務の仕事をしていると、無事終わったときはものすごくホッとしますが、途中のほどんどの時間は不安の中にいます。毎回定番のものでもきちんと揃うまでは気が抜けません。途中から色々整ってきて見通しがたつと段々とすっきりしてきますが、そこに至るまでは五里霧中状態がしばらく続きます。
・わからない内容
・足りない書類
が3つ積みあがってくると私の場合頭と心がフリーズします。まずお茶など飲んで一服します。これは自分でもちょっと早すぎると思ってて、知識や前段階の準備でだいぶ予防できることが多々あるので、もう少し改善します…。
でもどんな仕事でもそうだと思いますが、わからないことだらけのままで進まないといけないことも多々あります。情報を整理して、どの部分がわからないかを特定してすすめるといい、というのがわかってきました。が、わからない状態でいるのもしんどいです。
さっきTVでムロツヨシさんがおっしゃってたことでいいヒントをもらいました。高校時代の基礎解析のテキストを出されて、数学的帰納法の説明をされていました。
(数学用語あやふやなのでおかしな表現だったらすみません)
数式を証明するのに、結論を一旦○○であると仮定して、途中で○○だから○○である、と色んな式で条件が成立することを証明していって、最後に∴○○である、と結論にもっていく、という流れです。
ムロさんは、20代のときに役者になるためにこの帰納法を使って、役者になるという式を成立させるために自分が必要な条件を沢山考えてみてそれを全部証明できるよう取り組んでいかれた、とのことでした。
(ほかのことをしながら観てたのでうろ覚えですが)ムロさんの場合、役者なんて無理だ、ではなくてまず「役者になる」、と解が成立するのを仮定するところから始まったので、この数学的帰納法の考え方で夢の実現につながったのではとおっしゃってました。
よいヒントをもらいました!
(今後の身の振り方などについてもいちどじっくり帰納法をあてはめてみようと思いましたが、まずは)わからないことが積もってきてもいいので、不安で八方ふさがりな気持ちになるのではなく、思考回路を変えて仮定のまま成立する条件を探していけばいいのか。
数学的センスがないので、いつもヤマ勘で進めていた私の発想がいけなかったです。これだと課題がいくつか詰まってきても前向きに行けそうです。
そう言えば私も大昔に少しだけですが数学的帰納法を習っていたのに、すっかり忘れていました。学生の頃の数学は苦行でしたが、こういう考え方のヒントになるので、もう少し勉強をしとけばよかったと思います。知識や情報が豊富なのも大事ですが、どちらかというとこれらと事実をからめてどう解釈して判断して進めてくか、ということが多いので。
今は会計や税務がメインですが、簿記や税務の発想などもほかの分野にもあてはまることが多々あります。条文もおさえないといけないし大変ですが、こういう体系だった知識をいくつか知っておくと、ほかの分野で違った切り口で応用できるかも。とり急ぎいまできるお仕事を頑張ります、と思った次第です(申告がんばります)。
【昨日の一日一新】
・サンヨネ 味付け海苔
綾野 真紀
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