桃の水やりを断った話 勤務時代の思い出
気がついたら3月に入って1週間が過ぎていました。5日以外は引きこもっております。
クリーニングが出来上がっているのにまだ取りに行っておりません。昨日は、もうすぐ誕生日の友人にバースデーカードを郵送できて、ほっとしてます。今年は危なかった(^^;)
勤務時代も毎年、3月5日前後ぐらいから記憶が飛んでいました。
例年であれば、そろそろ先生にキレる時期です。
私は内勤で、資料を頂いてくるのはもっぱら先生でした。勿論わざとではないのはわかってますが、先生はしょっちゅう
「なくす」「間違える」「別の場所にしまう」
など色んなトラップを仕掛けてこられ、時間の無い中でしなくてもいい残念なロスが多すぎて参りました…。
工夫して予防線を張りましたがやはり限度もあり、それが重なって時間もなくなってくるこの時期にはドカーンとキレてしまいました。
言い過ぎたかと思うのですが、それでも毎年繰り返されるので、多分お互い反省も後腐れもなかったのでしょう。
いちど明らかに私がしまい込んだであろう場所から出てきたときは、
「ワシだと思ったでしょう(名古屋弁)」と得意げに言われ恥ずかしかったです。
ほんとに腹が立ちましたが、今思うと上司に面と向かってキレられるなんてすごく恵まれた環境でしたよね。言いたいことは言い合えるので、その点は助かりました。
ただお互いほんとに学習能力が無かったです。毎年同じ時期に同じ内容で同じようにもめておりました。今思えばそれも懐かしいですが、もう二度とごめんです。
面白いことも沢山あり、書き残しておこうと思っていたのに今となっては数えるほどしか覚えていません。
その後まさか自分がブログを書くようになるとは思わなかったですが、あのとき書いていたら!
ただリアルタイムで書くのは問題があったと思います。少し時間がたった今だからこそかけるのかも。思い出したらタイミングを見て小出しに書いていきます。
検索して出てこなかったのでまだ書いてないと思いますが、桃の話をひとつ。
ある夏の日の朝、先生が事務所の庭に穴を掘って自分が食べた桃の種を嬉しそうに植えてみえました。
「明日からみんなで水やりするように。3年経ったら桃がなるからみんなで食べよう」
えーーー!!!ギャグかと思ったのですが、どうやら本気らしいです。
たしかに桃栗三年柿八年とは言いますが、そもそもこんな植え方&水やりだけで3年後に桃になるという話ではないです。
何でも先生が子供の時に枇杷の種でうまくいったらしく(実際に枇杷の実は何度か頂きました)、桃もいけるんでは?みんなに食べさせてあげたい!とひらめかれたみたいです。
(ちなみにこの諺には続きがあって、枇杷は9年だそう)
先生は少年の心をもたれた純粋な方で(当時50歳は過ぎてたと思いますが)、せめてその気持ちを汲み取ってもっとちがう言い方をすればよかったのですが。
「庭に行ったら蚊に刺されるし、桃なんて絶対ならないから嫌だ」と私は真正面からきっぱり水やりを断りました。
そしたら先生は
「綾野さんだけ、3年後に桃が実ってもあげない」
とおっしゃいました。これまた大人げない言い草。
結局だれも水やりせず、先生もこんな方法では桃は実らないことに気づかれ、以降はこんなに突拍子もないことは言われなくなりました。
が、なにか大切な芽を摘んでしまった気がします。みんなで食べようという気持ちを汲まなかったのは後悔。今も時おり思い出し、じゃあどう言えばよかったんだろうと正解を考えております。
桃の写真を探したのですが、ありませんでした。
草間彌生さんのカボチャの写真、多分トリエンナーレかどこかのイベントで撮ったのだと思います。カボチャやスイカだと、食べた後の種から実がなることはよくありますよね。
【昨日の一日一新】
パッケージがおしゃれで安く、シリカ入りです。楽天で買いました。美味しかったです。
綾野 真紀
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