やっとかめ文化祭2021 アクテノンで開催された、まちなか寺子屋「中村生まれの勘三郎」を聴講しました
やっとかめ文化祭 まちなか寺子屋「中村生まれの勘三郎」を聴講しました。
中村区出身との説もある初代中村勘三郎についてのお話し&この会場のアクテノン(名古屋市演劇練習館)の建物、どちらもよかったです。
やっとかめ文化祭は2013年から毎年秋に開催されて今年で9回目です。
芸術や文化が学べるこういう講座や公演、まちあるき、通り沿いでも狂言が見られたりと芸どころなごやのよさを気軽に体験できます。コロナの前ですが、今までもタイミングが合えばたまに参加していました。
今年は10/23から11/14まであり、ケイコ・リーさんのジャズイベントや、芸妓さんにしゃちほこ芸を教わるなどユニークな講座もあります。
以前の勤務先がここから歩いて10分ぐらいのところにありました。
遠くから白い円柱型の建物がかすかに見えたとき、住宅街なのになぜ?と意味がわからず、私だけまぼろしが見えているのかと思っていました。あとでアクテノンだと知りました。もともとは配水塔で、浄水場が別の場所に整備されてから図書館になり、また図書館も別の場所に移転してから演劇練習館になったとのことです。
勤務時代は疲れ果てていて、すぐ近くに見えてるのにそこまで仕事終わりに行く気力も体力もなく、結局中に入らずじまいでした。
十八代目の中村勘三郎さんも生前、襲名披露の一環で、近くの同朋高校の体育館にて平成中村座の公演をされていました。当時も話題になってて行きたかったのですが、たしか平日でしかもチケットも少なくて行けずじまいでした。今回こうしてぜんぶ体験できてよかったです。
建物内部もみごとに真ん丸で、
通路もこんな感じでした。普段は一般来館者は1階の一部しか入れないそうで、こうして5階まで入れて貴重な体験ができました。ワークショップなども随時開催されてるそうです。
前には練習用のバーがあり、ここはリハーサル室なんだと実感できました。
アクテノンの話ばかりになりましたが、講座はとても面白かったです。
十八代と息子の勘九郎さん・七之助さん&どうやら中村区とも関係あるらしい、ぐらいしか知らなかったのですが、歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんが初代から今に至るまでのことを沢山教えていただきました。
生まれについては中村区出身以外にも諸説あるのではっきりしないのですが、初代は団十郎よりも代は古くて(勘三郎は次で十九代、団十郎は次で十三代)歌舞伎黎明期の頃からで、狂言や猿若舞を基盤に江戸に芝居小屋を作って活動を広げられたとのこと。初代以降は(多少あるものの)あまり記録は残っておらず、十七代で再興&十八代で平成中村座を立ち上げられました。平成中村座公演、まだ行けてないのでいつか観てみたいです。
ほかにも参加者の中に十八代勘三郎さんの遠い親戚の方がいらっしゃり、その方のお話しも面白かったです。
江戸東京博物館に中村座の縮尺模型があるそうで、その写真のコピーを頂きました。江戸東京博物館には一度行ったことがあります。そのときの記憶をたどりながら帰宅して何気なくTVをつけたらブラタモリが始まったところで、タモリさん達がちょうどその江戸東京博物館の中村座の前にいらっしゃってびっくり。この日は江戸の水のお話しで、当時に思いをはせながらそのまま観ました。
この日は午前中ことごとく道を間違えてなんかズレてるなあと思っていましたが、帰りで帳尻がビタッとあってよかったです。
講演のあとで中村公園にできた中村勘三郎の銅像も見にいきたかったのですが、帰り道は真っ暗だったのでやめました。これから見てきます。
【昨日の一日一新】
・エーデルワイス ピザトースト
・アクテノン
綾野 真紀
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